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【出版禁止 死刑囚の詩】死刑囚の残した短歌の謎|読了後に感じた微かな救い【感想】

2021/12/19
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出版禁止 死刑囚の歌

書籍「出版禁止 死刑囚の詩」の感想


初稿:2021.12.19
改稿:2021.12.19
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この記事は「出版禁止 死刑囚の詩」の感想記事です。



1.「出版禁止 死刑囚の詩」とは




出典元:https://amzn.to/3GZg11V

長江俊和著の「出版禁止」シリーズ第二作目です。
第三弾の「いやしの村滞在記」を読んで第二弾を購入して読了しました。

今作は子供二人を殺害した罪で死刑を求刑された男にまつわるフェイクドキュメントです。
全く見ず知らずの幼い子供を二人も殺害した男の動機に迫ります。

というわけで、物語の概要を見ておきましょう。

あらすじ
『出版禁止』でミステリー界を瞠目させた長江俊和氏。
巧みに張りめぐらされた伏線と、きわどく忍び込ませたトリックに、読んだ後、
「騙された! 」「えーっこういう話だったの?! 」と読者諸氏の絶叫と驚嘆をひき起こした。
ミステリーとしてのクォリティの高さと、フェイクドキュメンタリーのリアルな禍々しさで、
多くのファンの心を鷲づかみにしたのだが、その長江氏が満を持して発表したのが、
本書『出版禁止死刑囚の歌』である。

冒頭から、意味深な言葉が配されている。
「人の悪行を全て悪魔のせいにできるなら、これほど便利な言葉はない」
奇妙さなど少しも感じられないこの言葉に、読み終わった人は呆然とし、戦慄するに違いない。
そして必ず天を仰ぐだろう。「今回もまた騙された! 」と。

引用元
https://amzn.to/3GZg11V


殺人を犯すにはその動機が気になりますね。
そこに何らかの救いがあればいいんのですが・・・という思いで本書を読みました。



2.「出版禁止 死刑囚の詩」の感想



読み終えたときに思ったこと・・・
それは全く救いのない物語かと思われたところに、一つだけ救いがあったところ。

死刑囚の男の素性を辿っていくと見えてくることがあり、男にも娘がいたこと。
被害者の家族の素性を辿っていくとこれまた見えてくることがあること。

ここからはネタバレをしないようにフランクな感想です。

子供二人が殺害された柏市の事件に関してはワタシは一定の勝利(?)できたと思っています。
というのも、収録されているある記事で、被害者のご両親の発言で気になる点があったためです。
その時点で犯人望月が主犯ではないことをある程度確信しました。

事件の真相に関わる重要な要素なので、ネタバレ回避の観点から具体的な箇所は割愛。

この本のなかで柏市の事件に関連してほかに複数の事件を取り扱っています。
望月の娘が自殺した事件
向島・一家三人殺傷事件
など

いずれも被害者だと思っていた人間が加害者であったり、
これまでの事件の大本をひっくり返すことで真実に近づくという
複雑なことになっています。

死刑囚望月の書いた短歌に両義的な意味が込められていたのも、
想定の範囲ではあったものの、結構緻密に望月の動機が込められていたことに
とても驚きました。

最後まで読むことで読者はほんの少しだけ救われた気持ちを味わう事が出来ると思います。



3.まとめ



この書籍もフェイクドキュメントです。
1作目よりも読みやすく仕上がっているように思いました。

「出版禁止」シリーズは毎回どんでん返しが素晴らしいです。
第四弾以降の「出版禁止」に期待しています!


出版禁止 死刑囚の歌(新潮文庫) Kindle版

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https://amzn.to/3GZg11V



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