【リアルサウンド 風のリグレット】音だけのゲーム|故飯野賢治過去作を振り返る
2017/02/11
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セガサターン版「リアルサウンド 風のリグレット」を振り返る
初稿:2017.02.11
改稿:2020.04.10
さて沢山積んでるゲームがあるにも関わらず今やりたいゲームがコレです。
「リアルサウンド 風のリグレット」!
知らないヒトも多いのでネタバレ無しの紹介です。
1.「リアルサウンド 風のリグレット」とは

画面はありません。
なにせ音だけでゲームを作り上げた故飯野賢治氏の意欲作。
『セガサターンマガジン』のインタビューの中で確かシリーズ化も考えていたとかですが、
如何せん売れず・・・シリーズ化は潰えました。
ヘタに菅野美穂さんやら篠原涼子さんといった有名役者を起用してコストを回収できなかったんでしょうね・・・
これが声優さんを起用したホラーゲームだったら、コスト的問題やゲームの魅力について
周りの見方も変わってきたのかもしれません。
コンセプトは恋愛ゲームでした。
出来ればホラーの方がよかったかもしれません。
ちなみにSS版はCD4枚、DC版は2枚組みとゲーム途中でディスクを入れ替えする手間が面倒でした。
それでも今の時代スマホでストリーミングでこのゲームを実現すれば目をつぶって遊べて自分的に嬉しいです。
移動中のスマホや携帯ゲーム機のゲームは地味に目が疲れるのでつらい・・・
2.飯野賢治とは

ゲームクリエイターとして『Dの食卓』『D2』『エネミーゼロ』といった作品がサターンユーザには
心に残っていると思います。
特に当時PSでリリースする予定だった『エネミーゼロ』をよりにもよってPSのイベントで
SSへプラットフォームを変更するというプレゼンをしてみせて、関係者やユーザの度肝を抜いた
記憶がありますね。
飯野賢治氏のこういった面白いアイデアを引き継ぐ人が出てきて欲しいです。
「Dの食卓」

3DOからのという移植作です。
今見るとグラフィック的には見劣りしますけど、当時はかなり注目をあびました。
「エネミーゼロ」

音で見えない敵位置を察知するというユニークな作品。
50万本くらい売れたような気がします。
サターンにはPSと違い動画のHW再生機能がなくてどうしてもPSより見劣る動画が多い中
当時最新のSW動画再生方式を採用して当時としては画期的な美麗な動画再生を実現したものでした。
セガと蜜月で随分風が吹いていた時期ですね。
「D2」

D食シリーズの続編としてDCでリリースされました。
エネミーゼロを越える面白さを提供できなかったというのが、失敗だったと思います。
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