【阪急電車】ほっこり胸キュン小説|有川/浩著の連作の傑作です!【感想】
小説「阪急電車」の感想|映画化されている名作です!
初稿:2013.04.18
改稿:2020.06.13
本記事は有川/浩著の小説「阪急電車」の感想記事です。
1.小説「阪急電車」とは
ライトノベルの表紙に慣れると、一般文芸小説の表紙がやけに地味に見えてしまいます。
ということでさっそく「あらすじ」です。
あらすじ
隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。
片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。
乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、
やがて希望の物語が紡がれる。
恋の始まり、
別れの兆し、
途中下車―人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。
ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。
引用元
https://amzn.to/2BKrTbT
隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。
片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。
乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、
やがて希望の物語が紡がれる。
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別れの兆し、
途中下車―人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。
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2.小説「阪急電車」の感想
先にも書きましたが、本作はラノベではなく一般文芸小説です。
著者は「図書館戦争」でも有名な有川浩です。
この時点で面白い小説に違いないと思ってしまいます。
タイトルにある「阪急電車」は関西の人なら馴染み深い私鉄です。
といってもこの作品は電車が主人公の物語ではなく、
本作では「宝塚駅」から「西宮北口」までの8つの駅を舞台にした短編連作集といった構成になっています。
各エピソードに登場人物する人物が各駅でお互いに少しずつ関係を持ち、
それぞれの人間関係に影響を及ぼしていきます。
作中の関西弁が神戸弁なのも地元民にとっては心地よく感じます。
関西弁といえば大阪弁という強い印象を受けるのですが、
実は大阪、京都、神戸とそれぞれで表現やイントネーションが違っているのです。
「阪急電車」は神戸と大阪をつなぐ交通機関ということで、「神戸弁」がしっくりきます。
ワタシ的に一番良かったと感じたエピソードは「女子高生とお馬鹿な社会人彼氏のカップル」のお話。
この彼氏さんお馬鹿なんだけれどとても優しいのですよ。
ちょっとしたことでヤケになってしまっている女子高生とのやりとりがとても可愛らしい。
この女の子もよい子だし、この彼氏さんも素直でとてもいい奴だということが
伝わってきました。
まるでいい子の「お付き合いのお手本」みたく感じました。
ワタシ自身は「阪急電車」に乗る機会がめっきり減ってしまったのですが、
本作を読んだ後にはなんとなく阪急電車に乗りたくなってしまいます(*´∀`*)
ほっこりできること確実のよい小説ですので、
なお、本作は劇場版でも公開されているようです。
Amazon評価も★4.5と大変高いようなので、興味のある方は是非ご覧になって下さい。
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