【なまなりさん】ごっつい怖い実話怪談|因果応報ではあるが・・・強烈すぎる【感想】 | 少年よガジェットを抱け!! TO BE WRITER!

【なまなりさん】ごっつい怖い実話怪談|因果応報ではあるが・・・強烈すぎる【感想】


角川ホラー文庫「なまなりさん」の感想---実話怪談?!怖すぎる!


初稿:2023.08.27
改稿:2023.08.27
このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事は角川ホラー文庫「なまなりさん」の感想記事です。




1.はじめに



1.1 角川ホラー文庫「なまなりさん」とは


amazonamazon
出典:https://amzn.to/45KrmPV

本作を知ったのはYouubeの「オカルトエンタメ大学」というチャンネルです。
著者の中山市朗さん本作の序盤について解説しており、興味を持ち購入しました。

中山市朗というと実話怪談の「新耳袋」の生みの親の一人という認識でした。
一方で、聖徳太子や古代史の研究科でもあり日本の民俗学的な観点から、
オカルトや都市伝説を解釈して一般人にも分かりやすく語るその道の権威だと思います。

1.2 ストーリー概要


ストーリーの序盤については、著者自身がオカルトエンタメ大学で解説されているので、
そちらを視聴してほしいところではあります。

とりあえず、序盤のあらすじを見ておきましょう。

あらすじ
怪異蒐集家・中山市朗が聞き取った幻の長篇実話が新装版で登場。
後日談と、書き下ろし短篇を収録。

沖縄で退魔師の修行を積んだというプロデューサーの伊東礼二。
彼の仕事仲間の健治が、沙代子という女性と婚約をした。しかし沙代子は、
妖艶な双子姉妹による執拗ないじめにより自死へと追いやられる。
彼女の死後、双子姉妹の周囲で奇妙な事件が続発するようになるが、
それにとどまらず、被害はやがて双子の実家へと移っていく――。
伊東氏の目の前で起こる信じがたい怪異と事実……。
体験者本人によって、二日間にわたり語られた生々しい体験記。

引用元
https://amzn.to/45KrmPV


陰湿ないじめを受けてこの世を去った沙代子の恨みの深さが呪いとなって姉妹の家に・・・
書籍の中で描かれる呪いエピソードの凄まじいこと・・・

というわけで、感想に行きたいと思います。



amazonamazon
なまなりさん (角川ホラー文庫) 文庫

Amazon.co.jpで詳細を見る
https://amzn.to/45KrmPV



2.感想



以下一部ネタバレありです。

双子の姉妹が沙代子に対していじめを行っていた舞台は東京。
姉妹の実家は新潟。
沙代子が自殺したのは沖縄。
そしてまさかの京都!

物語が進む中で判明するのですが、まさか丑の刻参りで有名な京都のあの神社が登場してビックリしました。

姉妹の母親が呪いの類の行為を仕込んでいたようで、
姉妹が佐代子に対して行っていたいじめの一部にその呪詛が含まれていたようです。

呪われてしまった沙代子は結果としてその命を代償として呪い返しに成功。
その過程で姉妹の家に代々関わる呪いを巻き込んで「なまなり」となって姉妹の実家を滅ぼすにいたったようです。

そして姉妹の呪いを納めようと「なまなり」さんに障ってしまった伊藤さんも結果として
その呪いの影響を受けてしまったような印象を受けました。

「なまなり」さんはどうにもならないものなので、あるがままに受け入れること以外どうしようもないのかもしれないですね。
そういう意味では姉妹の父親は、結果として事態を受け入れ国外に移住を決めたことで難を逃れたと解釈できます。

沙代子の成しえた姉妹への報復をまとめたという意味では佐代子や家族にとって本書は意義深いものになったと思います。
そう考えると著者の中山市朗さんへ悪い影響がなかったのは納得できます。


3.総評



総評です、★4.5です。
角川ホラー文庫で刊行されている作品にはミステリーやホラーの作品が沢山ありますが。
久々に怖い作品にあたりました。



amazonamazon
なまなりさん (角川ホラー文庫) 文庫

Amazon.co.jpで詳細を見る
https://amzn.to/45KrmPV


<関連記事>
【出版禁止 死刑囚の詩】死刑囚の残した短歌の謎|読了後に感じた微かな救い【感想】
https://yoshinagon.com/blog-entry-1889.html

【長江俊和著 出版禁止】秀逸な○○ドキュメント!|視覚の死角とは?!【感想】
https://yoshinagon.com/blog-entry-1887.html

【出版禁止 いやしの村滞在記】呪いはあったのか?|ドキュメンタリー?【感想】
https://yoshinagon.com/blog-entry-1884.html







 0

COMMENTS

小説