【失われた江戸のUFO事件「虚舟」の謎】「虚舟」はUFOではなかった?!|サイエンスエンターティナー飛鳥昭雄著作品【感想】 | 少年よガジェットを抱け!! TO BE WRITER!

【失われた江戸のUFO事件「虚舟」の謎】「虚舟」はUFOではなかった?!|サイエンスエンターティナー飛鳥昭雄著作品【感想】


ムー・スーパーミステリー・ブックス「失われた江戸のUFO事件「虚舟」の謎」読了---まさかの謎解き展開!


初稿:2023.06.27
改稿:2023.06.27
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この記事は「失われた江戸のUFO事件「虚舟」の謎」の感想記事です。


1.はじめに



1.1 ムー・スーパーミステリー・ブックス「失われた江戸のUFO事件「虚舟」の謎」とは


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出典:https://amzn.to/3r5bwQM

江戸時代にあったエピソードとして有名な「虚舟の蛮女」
日本で最初のUFO事件どころか、世界最初のUFO事件ともいわれる謎エピソードです。

Amazonで検索するとこの事件を取り扱った書籍が結構出てきます。
歴史上本当にあった事件なのかどうかは、研究者の間でも意見が分かれるところだと思います。

はたしてネオパラダイムASKAシリーズでこの事件をどう解釈するのかとても気になったので
つい手に取って読んでしました。

1.2 概要


本作の概要は以下のとおりです。

概要
「南総里見八犬伝」の著者として知られる曲亭馬琴が江戸時代に仲間と執筆した「兎園小説」には
「虚舟の蛮女」というタイトルの奇妙な事件が紹介されている。1803年、常陸国に漂着した舟は
円盤型をしており、中には異国の女性と見慣れない文字があった。
虚舟はUFOで、蛮女の正体は異星人だった?歴史的UFO遭遇事件として海外でも知られる虚舟事件の謎を解明し、
地底王国シャンバラの知られざる関係を明らかにする!

引用元
https://amzn.to/3r5bwQM


概要を読む限りだと虚舟が地底からやってきたUFO事件が「虚舟の蛮女」の真相のように解釈できますが、
そんなシンプルな謎解きではありませんでした。
ということで、感想へ続きます。


2.感想



この「虚舟事件」については「江戸「うつろ船」ミステリ」(加門 正一著)が詳しいです。
正直「うつろ船」という事件についてはこちらの著書で分析がほぼ完了していると思っていいと思います。

そんな中で「失われた江戸のUFO事件「虚舟」の謎」を読了しました。
世界最古のUFO事件ともいわれる「虚舟」がどのように解釈されているのか気になったためです。

本書はNPA漫画3本と解説という構成です。

読む前は「虚舟」=UFOという方向に話をもっていくものだと思っていたのですが、
結果として見事に裏切られました。

たしかに「虚舟」は形状こそ今の時代でいうエイリアンクラフトの形状をしているわけですが、
飛んでいる描写はなく、海を漂っていたという描写から船といわざるを得ないわけです。
そこを作者は十分に理解しているのでしょう、かなり斜め上の展開を見せます。

詳細はネタバレになるため本書を読んでください。
ただ言えることは、タイトルで完全にミスリードされたということ。
著者の勝利だと思いました。
さすがサイエンスエンターティナーです。

そして「虚舟」事件が示唆していた事件とは江戸城で起きた全く別の事件だというのですから、
完全に意表をつかれました。

この別の事件の謎解きもネタバレになるためここでは触れませんが、期待を裏切らない展開でした。
本作のメインディッシュではないものの、天海=明智光秀説にも言及しています。

この天海=明智光秀説は異説として見かけるものですが、
織田信長~豊臣秀吉~徳川家康に至る戦国時代にかけての日本史を飛鳥ワールドではどう解釈しているのか
是非書籍化して刊行して欲しいと思います。

タイトルを付けるなら「失われた「戦国時代」怪僧「天海」の謎」とかでしょうか。
どんなタイトルで刊行されるのか、その日まで楽しみに待ちたいと思います。


3.総評



総評ですが★4つです。
飛鳥ファンであれば絶対楽しめる作品とだと思います。
奇想天外な仮説なので真偽のほどは読者の解釈次第だと思うわけですが、日本の歴史に残る有名な
UFO事件を新解釈で分析した本作の満足度は非常に高いです。

ちなみに★5つレベルの作品は「心御柱の謎」です(笑)
あれを超える飛鳥本はまだ出ていないと思います。
今後も面白そうな作品が刊行されていたら手に取って読んでみたいと思っています。


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