【劇場版 貞子DX】IQ200の天才が挑む呪いの方程式|呪いの方程式って何だろ?【感想】 | 少年よガジェットを抱け!! TO BE WRITER!

【劇場版 貞子DX】IQ200の天才が挑む呪いの方程式|呪いの方程式って何だろ?【感想】


劇場版「貞子DX」の感想|Jホラー要素は薄めで怖くはない


初稿:2022.11.07
改稿:2022.11.11

この記事は劇場版「貞子DX」の感想記事です。(ネタバレあり)



1.劇場版「貞子DX」とは




出典:https://movies.kadokawa.co.jp/sadako-movie/

映画館にぷらりと立ち寄った際に上映されていたので、つい見てしまいました。
「リング」に始まり、貞子はいまや単独でJホラーのアイドル状態です。

IQ200の天才の女子大生と貞子の呪いのバトルが本作の見どころということで、
気になっていたのですが・・・

感想へ行く前にあらすじを見ておきましょう。

あらすじ
“呪いのビデオ”を⾒た⼈が24時間後に突然死するという事件が全国各地で発⽣。
IQ200の天才⼤学院⽣・⼀条⽂華(⼩芝⾵花)は、テレビ番組で共演した⼈気霊媒師のKenshin(池内博之)から
事件の解明を挑まれる。呪いがSNSで拡散すれば人類滅亡と主張するKenshinに対し、「呪いなんてあり得ない」と
断⾔する⽂華だったが、興味本位でビデオを⾒てしまった妹の双葉から⼀本の電話がかかってくる。

「お姉ちゃん助けて。あれからずっと⽩い服の⼈につけられてて……」
⽂華は「すべては科学的に説明できる」と、⾃称占い師の前⽥王司(川村壱⾺)、謎の協⼒者・感電ロイド
(⿊⽻⿇璃央)とともに、<呪いの⽅程式>を解明すべく奔⾛する。

しかし24時間のタイムリミットが迫る中、仮説は次々と打ち砕かれ――。

出典
https://movies.kadokawa.co.jp/sadako-movie/


SNSの時代に復活した貞子がどのように描かれているのか気になりますよね。
ワクワクしながら見た感想にいってみたいと思います。


2.劇場版「貞子DX」の感想



2.1 登場人物


メイン登場人物である前田王司がウザい。
そういう風に演技しているのだから、役者さんは正しいと思います。
騒がしい、阿呆っぽい、馴れ馴れしい、振る舞いが鬱陶しいと、貞子よりはるかに王司くんが悪目立ちしていて鬱陶しいです。
ほかの登場人物がかすむレベル。
出来れば早々にリタイアして主人公の知識の糧になってほしかった。

主人公の文華ちゃんはIQ200というハイスペックにも関わらず、基本的にそんなに賢くは見えないです。
賢い女子大生はテレビのオカルト番組でコメンテーターしないという先入観があるからかもしれないですね。
あと結果的に呪いのビデオを拡散するという暴挙に出てしまったところも残念すぎます。

SNSの文華のフォロアーである感電ロイドも凄く賢そうな雰囲気を醸し出しつつ実は大したことないです。
ロイド君は終盤、Linux(?)を打鍵するシーンがあるのですが、何のために作業だったのかは不明。
そして某シーンでは「電流が流れている」という発言があほっぽく感じました。
主人公を先回りする行動力の高さは評価。

あと主人公の妹ちゃんは好奇心旺盛なアホの女子高生で、お母さんは天然さん。
随所でコメディタッチのわき役を投入した結果、映画自体怖くはない出来栄えになってしまった印象。

2.2 演出


王司くんの騒がしさ、主人公の文華のスマホやタブレットの着信音のやかましさ。
音で視聴者を驚かすのはホラー映画の定番ではあるものの、過剰なまでに大きな音を出されると鬱陶しいです。
怖さより鬱陶しさを感じさせるホラー作品というのは初めてかも。

ちなみに主人公の妹ちゃんのもとに現れた貞子はよかったです。
貞子というか静岡の親戚のおじちゃんが登場するのはいいです。
「呪いのビデオ」で呪いにかかった人間の前にはその人の心にある人物が生死を問わず登場するというところは斬新でよかった。普通に怖かったので。

そして貞子といえばテレビから這い出てくるイメージが強かったのですが、本作ではそれはないです。
貞子DXといいつつ貞子の呪いの根本的な趣旨などについては一切触れられず。
「IQ200の天才が挑む呪いの方程式」っていったい何だったのか?
本作の監督が視聴者に投げかける最大の問かもしれません。

2.3 ストーリー


キャラクターと演出を語るだけでお腹いっぱいになってきたのですが、
おまけ程度にストーリーを語ります。

わざわざVHSのビデオデッキ引っ張り出してきて、呪いのビデオを見た主人公の妹ちゃんの呪いを解くのが
この物語のスタートだったりします。

というか主人公の妹ちゃんやお母さんは呪いの影響で絶対死ぬと思っていたのですが、
メインの登場人物は結局最後まで全員生存したままエンディングを迎えます。
Jホラーは可愛い女の子や奇麗な女性の犠牲の上に成り立つと思うわけですよ、ワタシ的に。
「リング」、「呪怨」、「着信アリ」とみんなそうじゃないですか。
誰も死なないJホラーとか・・・炭酸の抜けたコーラ並みに甘いだけ。

最終的に呪いのビデオを毎日視聴することでバッドエンドを回避できることが判明。
ウィルスの抗体がどうのこうのと言ってましたけど、ちょっと謎です。
そういう話は呪いの方程式をきっちり解明してから言えと。

そういえば方程式っていうくらいだから文華ちゃん理系かと思っていたんですけど、
記憶力があるだけの文系ですね。


3.まとめ



日曜日の夕方ごろに映画館で視聴したのですが・・・
いくらホラー映画に耐性のあるワタシといえど、広い映画館の劇場にワタシを含めて3人しかお客さんがいなかったのには少しビビりました。

たまたまお客さんが少なかったためなのか、「貞子」というネームバリューが廃れてしまったからなのかは分かりません。
分かりませんが、多分後者の理由だと思います。

客寄せパンダとして「貞子」を使ったB級ホラーを量産するのもそろそろ限界なのかもしれないですね。

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