【Google Stdia】Googleが提供するクラウドゲーム基盤|Googleは新しい体験を提供できるか?
2019/06/15
「Google Stadia」について
初稿:2019.06.15
改稿:2020.05.08
この記事は2019年に発表されたGoogleが提供する新しいゲームプラットフォーム「Stadia」に関する情報を
まとめたものです。
目次
1.「Google Stadia」とは
2.「Google Stadia」の仕組み
3.「Google Stadia」の課題
4.「Google Stadia」のサービス開始時期と利用料金
5.「Google Stadia」で遊べるゲーム(予定)
1.「Google Stadia」とは

サービスを簡単にイラストにしたものです。
ゲーム機本体はインターネットを介した海外のデータセンター内のサーバ上にあるというイメージです。
高速インターネット環境とゲーム画面を見るためのモニター、
入力を行うインターフェースがあればリッチなゲームを体験できるというのが「Google Stadia」の魅力です。
高速インターネット通信できることが必須条件になりますが、
たとえば日本国内で大人気の「FF7リメイク」や「The Last of Us Part II」といった美麗かつ大容量なゲームであっても
プレイヤーがゲーム操作可能なインターフェースと画面があれば遊べてしまうということです。
(「The Last of Us Part II」はPSシリーズ以外のハードでは出ないと思いますが・・・)
利用者の手元にPS4やXBoxといった強力なゲーム機がなくてどうしてそんなリッチなゲーム体験が
できるのでしょうか。
ファイナルファンタジーVII リメイク - PS4
The Last of Us Part II
2.「Google Stadia」の仕組み
極めて高度なシステムが構築されていることは間違いないありません。
ここでは発表されている情報をもとに簡単化した説明です。
Googleのデータセンターでユーザの操作入力を受付し、複雑なゲーム処理自体も
Googleのデータセンターでさばいたうえで、プレイヤーの手元にあるモニターに対しては
ゲーム映像を送信する仕組みを採用しています。
実はこうした仕組みはソニーがすでに構築しており「PS NOW」としてサービス提供をしています。
Googleの動きに合わせてソニーもクラウドゲーム分野に関してはライバルであるMicrosoftと
協力するすることを発表しています。
今後クラウドゲームが加速することは間違いありません。
3.「Google Stadia」の課題
現状最も大きな課題はネットワークにかかわるものだと想定されます。
自宅で光ネットワークを利用している方であれば影響は小さいかもしれませんが、
屋外で自前の端末で遊ぶような場合、問題になってきます。
3.1ネットワーク遅延
Googleのデータセンターまで物理的、ネットワーク的に遠いほど遅延が大きくなります。
遅延が大きくなると対戦格闘ゲームやレースゲームに致命的な影響が生じます。
3.2ネットワークにかかるコスト
リッチな映像を提供するほどデータ転送容量は大きくなります。
(解像度720Pで10Mbps必要)
そのため3Gや4Gといったネットワークサービスでは膨大なデータをさばき切れなくなります。
屋外で4G回線を使用して「Google Stadia」で遊ぶのは厳しそうです。
「Google Stadia」の抱える課題は、クラウドゲームサービスならどこも頭を悩ませる課題です。
日本国内では2020年から大手通信キャリアは大容量高速通信5Gのネットワークサービス提供を開始します。
5Gはサービス開始したばかりで利用エリアや対応機器が少ないことが課題ですが、
徐々に解消されていくのではないかと思います。
4.「Google Stadia」のサービス開始時期と利用料金
次は開始時期と料金についてです。
■グーグルのゲームプラットフォーム「Stadia」、11月に日本以外14カ国で開始--月額9.99ドル
https://japan.cnet.com/article/35138134/
記事によるとサービス提供開始は今年の11月かららしいですが、日本は対象外。
訂正
月額9.99ドルのStadia Proでは、映像は最高4K/60p、音声は5.1chサラウンドが利用可能。
さらにゲーム購入時に特別割引が利用できるとのことです。
また、追加料金不要でゲームソフト「Destiny 2: The Collection」がプレイできるそうです。
(https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1188961.htmlより)
(個別にタイトルを購入する基本使用料無料のコースもあるそうです)
5.「Google Stadia」で遊べるゲーム(予定)
Stadia参入予定のゲームメーカーとタイトルは以下のとおり。
Bandai Namco:ドラゴンボール ゼノバース2
Bethesda:DOOM 2016、DOOM Eternal、The Elder Scrolls Online、Rage 2、Wolfenstein:Youngblood
Bungie:Destiny 2
Capcom:未定(今後発表予定)
Coatsink:Get Packed
Codemasters:GRID
Deep Silver:メトロ エクソダス
Drool:Thumper
Electronic Arts:未定(今後発表予定)
Giants Software:ファーミングシミュレーター 19
Larian Studios:バルダーズ・ゲート3
nWay Games:Power Rangers:Battle for the Grid
Rockstar:未定(今後発表予定)
Sega:Football Manager
SNK:サムライスピリッツ(Samurai Shodown)
Square Enix:ファイナル ファンタジーXV、トゥームレイダー ディフィニティブエディション、ライズ オブ ザ トゥームレイダー、シャドウ オブ ザ トゥームレイダー
2K:NBA 2K、ボーダーランズ3
Tequila Works:Gylt
Warner Bros.:モータルコンバット11(Mortal Kombat 11)
THQ:Darksiders Genesis
Ubisoft:アサシン クリード オデッセイ、Just Dance、ゴーストリコン ブレイクポイント、ディビジョン2、トライアルズ ライジング、ザ クルー2
(https://wired.jp/2019/06/08/google-stadia-release/ より)
独占タイトルもあるものの・・・日本向けにはパンチが弱いです。
また新しいプラットフォームに新規タイトルを投入するリスクはどこのメーカーも避けたいようで
PS3やPS4で既にリリース済みのタイトルが多い印象を受けます。
最終的にプラットフォームが普及するかどうかはタイトルにかかっているので、
2020年の日本へのサービス提供開始までに日本受けするタイトルが整うことを期待したいところ。
なんかPS5の登場時期と日本国内のStadiaサービス開始時期とかち合いそうな予感です。
PlayStation 4 ジェット・ブラック 500GB
「ゲームやりたい放題で9.99ドル/月」という表現は誤解を生むので避けた方がよいのでは?
4K画質で5.1chサラウンドで遊べて フリーゲームとして提供されているものは遊び放題 それ以外のゲームは割引価格で買えるっていうのが課金コースなわけで
タイトルラインナップも「これらのゲームをサービス提供開始から購入できます」って公式HP(英語)に書いてあったはず