この記事は2020年9月に発売されたライトノベル「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる15」の感想記事です。
久々の「俺修羅」な気がします。










出典：https://a.r10.to/hNj6p1

「俺修羅」の新刊15が発売されました。
一時期、刊行が停滞していたので、物語が動き出したこの感じは非常にうれしい限りです。
というわけで俺修羅15のあらすじを見ておきましょう。

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出典：ライトノベル「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる15」P.211より

というわけで久々の「俺修羅」です。
今回のキーパーソンはイラストのこのひとです。
そう遊井カオル（カオリ？）です。
いや、ここにきてラスボス感が半端ない印象ですね。

カオルといえばこれまで性別が不定な印象を与える描写が続いてきました。
ついに確定！！
男性でした！！
鋭太にとってはまごう事なき同級生の親友である男子生徒なので、
今更性別が確定というのもおかしな話なのですが・・・ハーレム系ラノベでは
美少年が実は美少女だったという展開はある話です。

作者の「あとがき」を読む限りカオルもまた当初「実は女の子」設定だったようですが、
どうやらラノベのテンプレをから外れたキャラとして動き始めているようです。

「俺修羅」シリーズ自体、主人公の鋭太が現実のハーレムを作ろうと決意した時点で
作者の当初の方向性と違ってきたのではないかと感じていました。
先が読めないのでワクワク・ドキドキがたまりません。

さて本編の感想に戻ります。
15巻の冒頭、カオルの独白から始まるのですが、
これでいよいよ鋭太に対する想いがはっきりしました。
と、同時にカオルが鋭太を取り巻く四人のヒロイン達に対する立ち位置が剣呑なものへと
変わったことが分かります。

「ルール」や「常識」から逸脱した「偽彼女」真涼が存在するハーレムをカオルは認めません。
というわけで、闇落ちしたカオルがついに動きを始めます。

15巻の見所は大きく二つあります。
一つはカオルです。
闇落ちしたカオルが絡むとこれまでの修羅場と段違いのやばさを感じさせてくれます。

なかでも作中カオルと真涼が一対一で対峙する場面があるのですが、
記憶の中ではシリーズ通して１，２を争うほど緊迫した場面だったと思います。
それだけカオルのポテンシャルがヤバイものだと言えるのかもしれません。

「良い人」属性のキャラからかけ離れた表情から感じるギャップが怖さ・・・

二つめは推薦試験のアクシデントです。
鋭太の念願である大学の推薦試験当日にアクシデントが発生します。
その時鋭太のとった行動と顛末は涙ものです。
不覚にも目頭が熱くなってしまいました。
そして鋭太の行動の意図を正確に把握したのは偽彼女の真涼だったという点。
やはり真のヒロインは真涼なのかもしれません。

鋭太の今後の挙動もさることながら、カオルの動きも気になります。
というわけで15巻は続刊の大波乱に向けた前奏曲のような印象を受けました。
16巻の刊行がすでに今から楽しみです。

ところで2020年の春に俺修羅14が刊行されていたことに今気づきました。
つまり15巻を先に読了してしまっていたということで・・・

事実上12巻で一時停止になっていたシリーズで、正直直近のストーリーはすっかり失念しているなか
いきなり15巻を読んで違和感を感じなかったのかと問われると・・・特に違和感なく読めてしまいました。

それだけ既刊が停滞気味だったのかもしれません。
再始動した俺修羅を楽しんで読んでいきたいと思います。

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